6日目 八幡浜(愛媛)~四国中央
一言でいうと、地獄から天国だった日。
八幡浜の道の駅「みなっと」にある東屋で起床。
周りに虫の気配さえ無ければ寝袋だけでも快適なもんです
6時頃から集まってきたおじいちゃんたちの世間話を聞きながら6時半にはもう出発できるよう準備。
そう、昨日の遅れを取り返すために今日はとことん走らなければ…
山越えだと50kmで済む代わりに坂がきつそう
海岸沿いにぐるっと回り道をするとほぼ高低差が無い代わりに70km
かなり悩んだけど、やっぱり海を見ながら走りたい!ということで回り道ルートに決定!
朝早くに出発したので、11時にはすでに50km走って松山駅前に到着
ここでお昼を手早く食べたいけど、愛媛のグルメってなんだっけ?
駐輪ついでに係のおじさんに聞いてみると、駅近くの「なが坂」という郷土料理屋がいいよ、とのこと。
これが大当たり!
やっぱご当地グルメは地元の方に聞くのが確実ですね!
じゃこ天とひゅうが飯定食、めちゃめちゃ美味しかった…
駅から5分のとこにあるので皆さんも松山への旅行の際にはぜひ~
あとは路面電車を眺めたり
バリィさんがいる!ってテンション上がったり
愛媛と言えばこれでしょって思ってポンジュース飲んだり
申し訳程度の松山観光を楽しんで1時間で出発
海沿いの道をひたすら進む
海がきれいすぎる…
これ観れただけで海側走ってよかったかなって思います
見辛いけど、セブンの看板に「あと999m」って書いてあって笑う
しかし楽しい自転車の旅はここまででした
途中から一気に風が強くなり、平地なのにスピードがまったく出なくなる
その状態で70kmは長すぎぃ
辛すぎてこれ以降写真撮るの忘れてました
そして夜が近づくにつれ切迫度を増していくもう1つの問題
寝床候補が見つからない…
翌日に高松から船を渡りたいことを考えるとできるだけ東に進みたいのに、
西条より東にあたる愛媛県北東部(新居浜~四国中央)には道の駅もネカフェもほとんどない模様
西条を過ぎたあたりで既に走行距離は150kmを突破し、限界を迎える体力
新居浜のジョイフルでご飯とブログ更新を済ませ、一縷の望みをかけて
ネットで調べて見つけた四国中央市にある四国霊場別格12番札所・延命寺のそばにある休憩所までペダルを漕ぐ
どうでもいいけど「四国霊場別格12番・延命寺」てBLEACHの詠唱にありそう
国道にも街灯がまばらな中、ライトを頼りに裏道に入ると…
あった!東屋!
でも先客がテント貼ってた(´;ω;`)
仕方なく東屋の外にある木のベンチで寝ようと試みるも
小雨は降るわ、なんか小虫が寄ってきてる気がするわでまったく寝れない…
2時までウトウトしながら努力してたけど、やっぱ無理でした!
諦めて撤収、どうしよう。
とりあえず近くのローソンでカフェラテ飲んで考えよう!と思って入ったところで
おばちゃんというにはまだ若い位の店員さんに話しかけられる。
「四国一周ですか〜?」
「いや、鹿児島から日本縦断してるんですけど…」
「えぇ、すごいねぇ!」
すごい気さくに話しかけてきてくれる。
「このあたり全然寝れる場所がなくて…さっきも近くにあるお寺に行ってみたけどダメでした」
「田舎だからねぇ…ここは同じような人がけっこう来るよ」
お遍路とか四国一周と旅行のネタになりやすい土地柄のせいか、こういう旅行者は多く慣れてる模様
店員さんに許可もらってローソンの建物のそばで寝る人もいるんだとか
「ここから近くのわっかり辛いところに駅があるんだけど、そこの駅舎はどう?」
ということで、ひとまずそっちに行ってみるも、
なんか先客のおばちゃんがいて横になってる。
確実に起きてるのに話しかけても返事がなくてなんか怖い…
これはどうしたもんかなぁと思ってとりあえず座ってたら、さっきの店員さんがバイト終わりにわざわざ車で来てくれる
そこからいろいろ話してたら、家に泊まらせてもらえることに!
わざわざ起きて話しかけてくれる同い年くらいの娘さんと小学生くらいのお孫?さん、そして何より人懐っこい猫が二匹
ちょうどいい感じに気をつかわせないでいてくれる最高のご家庭でした…
大分のときと同じく写真を撮ってないけど、絶対にいつかお礼をしにもう一度伺います
愛媛は観光する余裕もなく通り過ぎてしまったので、しまなみ海道をサイクリングするときにでも改めて観光に行きたいなー
本日の走行距離…170.87キロ
ペダルを漕いでいた時間は9時間にものぼりました
これ以上走る日はおそらくもう無いでしょう(願望